診療放射線技師

入職前の学生さん向け!入職後に役立ち、「心の余裕」をつくれる知識とは?

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春から診療放射線技師(以下、技師)として働き始めるけど、入職前に身につけておくべき知識はある?

内定はもらったけど、このような不安をもっている人もいるのではないでしょうか

国試の勉強はもちろんですが、「国試の内容って、現場では役に立たない気がする…」と思っている人も多いと思います

正直、技師の仕事に必要な知識は働きながら習得していけばよいと思います

国試の勉強さえしっかりとしてあれば、学生のうちにしかできないことをして、楽しんでほしいです

しかし、学生から社会人へと立場が変化することで

  • 幅広い年代と接することになる
  • 生活リズムが変わる
  • 職場の人間関係がわからない

など、精神的にストレスを感じやすくなります

そんな中で、当たり前のことではあるのですが

仕事を1から覚えなくてはならない

という状況は、スキル不足を感じやすくなってしまいます

そこで、「入職前に身につけておくと、心に余裕ができる」知識を2つピックアップしました

時間に余裕のある学生さんは、入職後の自分を助けるためにも、先取り学習をしてみてください

「国試の勉強で手一杯」という学生さんも大丈夫です

以下でご紹介する書籍は、入職後の新人技師さんにも役立ちますので、ご活用ください

こんな人に読んでほしい!

  • 入職後に役立つ知識を身につけたい人
  • スキル不足で悩んでいる新人技師さん

画像解剖学

1つ目は、画像解剖学です

技師として働くうえで、必須の知識ですね

国試でも出題されていますので、「言われなくてもすでに勉強しているよ」という学生さんも多いと思います

機械の操作やポジショニングは、実際に機械や患者さんを前にしないと習得することができません

しかし、画像解剖は書籍で勉強することが可能です

特に単純X線撮影は、一番最初に携わるモダリティだと思いますので、しっかりと勉強しておくことで心にゆとりが持てるでしょう

私が経験した、技師1年目のリアルはこちらでお伝えしています

1年目の仕事内容は?当直って忙しい?‐放射線技師のリアルをお伝えします診療放射線技師を目指して勉強してるけど、実際の技師の仕事ってどんな感じなの? 当直ってどんな感じ?寝れないほど忙しいの? 自...
おすすめ書籍を紹介します!

若葉マークの画像解剖学

「若葉マーク」とついているだけあり、初学者に優しい書籍です

 

おすすめポイント
  • 単純X線・CT・MRI・核医学・超音波など、幅広いモダリティの正常画像が掲載されている
  • 単純X線は、正常画像のみならず、骨の動き・なぜその画像になるのかなども解説されている
    例)膝関節軸位像(skyline):「膝屈曲角度による膝蓋骨の位置」が図解され、イメージしやすい
  • CT画像・MRIが、横断面・矢状断面・冠状断面と複数掲載されており、立体的にイメージしやすい
  • 連続スライスで掲載されており、大腸などの走行が把握しやすい

ポケット正常画像 A to Z

ポケットサイズで、持ち運びに便利です

 

おすすめポイント
  • 単純X線・CT・MRI・核医学・血管造影・消化管造影など、幅広いモダリティの正常画像が掲載されている
  • 連続スライスで掲載されており、立体的に理解しやすい
  • すべてのページに「読影の要点」が掲載されており、画像を確認しながらポイントを確認することができる
  • 巻頭付録として、「肺区域」「MRIにおける各組織等の信号強度」などが掲載されており、画像と一緒に確認することができる

業務中でもすぐに確認できるよう、1冊は持っておこう!

ポジショニング

2つ目は、単純X線撮影のポジショニングです

一番最初に携わる、単純X線撮影についての知識を身につけておくことで、心の余裕につながります

ポジショニングでは

  • 被写体角度
  • 入射点
  • 入射角度

など、覚えなければいけないことがたくさんあります

「数をこなすうちに、コツをつかんでいくもの」ではあるのですが、入職前からポジショニングのイメージをもっておくといいと思います

また、入職直後は、「患者接遇」についても身につけていきたいですよね

基本的なポジショニングが頭に入っていると、先輩達がどのような声掛けをしているのか、まで注意を向ける余裕が出てきます

おすすめ書籍はこちら!

フルカラーCGで学ぶ X線撮影のポジショニングとテクニック

単純X線撮影のコツを、視覚的に理解することができます

おすすめポイント
  • フルカラーCGの画像が多く、文章を読むよりも、視覚的にイメージしやすい
  • 多方向のCGが掲載されており、確認すべきポイントが理解しやすい
    例)肘関節正面撮影であれば、「被写体を真上から見たCGと真横から見たCGの2パターン」
  • 再撮影が必要かどうかの判断基準が記述されている
    再撮影が必要な場合、どのように修正すればよいのか、実際の画像を見ながら確認できる
  • 教科書的な体位が取れない場合の代替法まで学ぶことができる

新人技師にとって

  • 撮影してみたけど、画像がOKなのかNGなのか判断できない
  • NGなのはわかるけど、修正方法がわからない

ということはよくあることだと思います

そんなときに役立つ知識が詰まった1冊です

まとめ:完璧を求めなくて大丈夫

画像解剖もポジショニングも、技師として働き始めれば、嫌でも身につきます

学生の間に全部、完璧に覚えよう!と気負う必要はないので、余裕があるときや国試の勉強に飽きたときに、眺めてみてください

入職後の「心の余裕」を作ることができるでしょう

入職してから覚えていけば大丈夫!

 

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